病名にはイメージも伴います。専門家はくわしく知っていますのでメンタル不全の病名だけでいろいろイメージできます。しかし診断され方はイメージできません。「パニック障害」や「うつ病」といわれただけで、よりパニックやうつ状態を加速させることになります。わかりやすく伝える「通訳機能」があれば、治療へのモチベーションが高まります。パニック障害といわれたら私は「社長病」ですと説明しています。社長さんのようにあらゆるリスクを考え完ぺきに仕事をこなす。責任感旺盛なのですよ・・と伝えます。一概には言えないのですね。もっともストレスの渦中にいる会社の社長さんなどはTHQストレス診断では「トップクラス」の良い値の人も少なくありません。私が日本鋼管病院で臨床をしていた当時は「うつ病」の患者さんは高年齢の社員の方が多く見受けられた程度です。今のように20-30代でうつ病という診断は見られませんでした。やっぱり診断方法が変化したことと、さらにパイパーチェンジで職場環境自身が変化したのでしょうかね。クライエント様には、わかりやすく説明してあげることも臨床家の役割なのですよ。