これは佐藤の企業での調査研究に限ったことです。例えば「景気が悪くなるとメンタルヘルス不全が増加する」と考えている人も多いでしょうが「事実」でしょうか。ここも不明です。私が日本鋼管で「35年間のメンタルヘルス相談件数と会社の景気の比較調査」を行ってきましたが、逆の減少を見出しています。ストレスが多くなると「うつ病が増える」というのも事実でしょうか。これも不明です。なぜならばストレスにはセリエ博士のいう「良いストレス」もあるからです。総合心理教育研究所のHPの玄関サイトに、35年間の臨床相談件数と経済指標に関する定点観測の論文を掲載しているのでご覧ください。通常は景気が回復して「仕事量が多くなり、負荷が増加し、睡眠不足など」の方がストレスレベルと高めると考えられています。あなたはどう考えますか?