2010年5月14日

次のうち正しいものを選びなさい。

1レスポンデント条件づけ法とはパブロフの古典的条件付け理論に基づいたアプローチ  で、不安、恐れ、怒り、恐怖のような情動反応や内分泌、内臓、脈管系の生理的変化な どに関連する学習である。これには新しい習慣の獲得をめざす方法と不適切に獲得され た習慣を除去する方法がある。

2レスポンデント条件づけ法による学習のメカニズムを治療に応用したものに子供のオネ ショ改善のためにオネショするとベルがなって知らせるアラームシーツがある。

3系統的脱感作法とはJ.ウォルピは刺激般化の原理と拮抗制止の原理を心理療法に応用し 恐怖や不安を軽減する方法を提唱している。例えば、リラックスした状態から徐々に小 さな恐怖、さらに大きな刺激にしていくことで恐怖反応を克服させることを系統的脱感 作法という。

4系統的脱感作法による下痢症状への対処
 車に乗ると貧血と下痢を起こすA君には,不安階層表をつくり、自覚症状を数字で表し たり、不安の少ないものから逆制止により緩和していくという方法をとる。

5E.L.ソーンダイクによればレスポンデント条件づけとは、ある行動への報酬の賞罰を与 えることにより、その後、その場面で、その行動の生起頻度が増えたり減ったりするこ とをいう。

6パブロフは話しかけるなどの環境への自発的な働きかけ行動をオペラントと呼んだ。

7シェイピング(shaping)法の代表的な技法にスモール・ステップの原理を応用したも のである。複雑な行動は最初から達成するのは難しい。少しずつ自分の行動に近づける ように強化していくこと。これをシェイピングという。

8トークン・エコノミー法とは、望ましい行動に報酬を与え、望ましくない行動には報酬 を与えない方法で、トークンとは代用紙幣でシールやカードのことである。児童の学習 に多く使用されている方法である。

9事例の場合の場合の強化子はなんだろうか。どの反応が強化を受けているかを考えてみ よう。子供がお父さんの頭をたたくと、お父さんは「コラー、やめなさい」と怒鳴る。 子供たちがワアーワアー言って逃げるまわる。それを見ていた家族がゲラゲラ笑 う。この場合「コラー、やめなさい」が正の強化子となる。

10会社の部長は、午前中は不機嫌である。部下たちは、部長への話しかけは、いつも機 嫌が良くなる午後から仕事の話をするようになる。この場合の「部長の不機嫌な態度」 が負の強化子と考えていい。

11愛犬がお手をするとエサを与える(エサが正の強化子)。着替えのしつけ。服をたた む練習=よくできたね、服を脱ぐ練習=よくできたね、パンツをはく練習、シャツを着 る練習のように目標行動を具体的にステップに分化する。やるたびにその場で誉めるこ とをプロンプト(行動の促し)という。行動への動機付けを促す。いつも誉めることに よって連続的に強化され行動が促され部分強化(フェイディング)がなされる。その後 は社会的強化で周囲から誉められることや自己評価(自分自身の満足達成感)で自己強 化され行動が改善される。目標を明確にする。ステップバイステップ。結果の早いフィ ードバックが重要である。このような方法は、思想や価値観のからむ、実存的な悩みに はアプローチできない。不適応行動の根源となっている問題がある場合、対症療法に終 わってしまいがちである。

12E.L.ソーンダイクは試行錯誤学習を提唱し、このような学習を強化の法則で説明している。

13 B.スキナーは生活体の自発的な行動に基づく条件づけをレスポンデント条件づけと 呼んでいる。

14 W.ケーラーは、チンパンジーの課題解決過程を観察して、課題解決には課題状況全  般に対する目標と手段の洞察が働いていると考えいわゆる刺激ー反応という過程を   経ずに、なされる学習である「洞察学習」を提唱した。

15「強化」とは、成立した条件付づけを、維持し、強化する「報酬」のことである。

16成立した生活体の条件づけに報酬を与え続けられなけらば、その条件づけられた反応は減少をすることになる。これを「消去」という。

17モデルの行動を観察するだけで実行せず、直接、強化を受けることがなくても成立する学習をパンデューラは観察学習と呼んでいる。

18レスポンデントによる条件反射が成立した後に、その条件づけに使用したものと少し異なる刺激を用いても条件反射が生じることがある。これを「分化」という。

19学習理論とは基本的に人は体験や学習によって「変化」することが可能であるという考え方である。

20シェーピングとは、複雑で新しい行動を獲得させるため、行動をスモールステップに  分けて、小さい行動から大きい行動に広げていく技法である。
21モデリングとは、モデルを観察することの関数として、新しい行動が獲得されたり、既存の行動の修正が行われる学習のことである。
22チンパンジーが天井からぶら下がったバナナを木箱を積み上げて取るような問題解決の仕方を、オペラント条件づけという。
23幼児が、他人の行動が賞賛されるのを観察して、その行動をモデルとして模倣し新しい行動を獲得することを「モデリング」という。
24オペラントとは、固体の自発的な行動が起こった後に、何らかの環境の変化が生じると、その行動が反復しやすくなるという学習のことである。たとえばスキナー箱の伝  書バトのキーつつきなどがある。
25学習とは、経験の結果としての固体の行動の変容をいう。この学習理論にはパブロフのレスポンデント条件づけ、ソーンダイクの試行錯誤学習、ケーラーの洞察学習等が  ある。
26条件反射が成立した後に、最初の刺激に似た刺激にも同じ反応が生じることを「強化」という

27学習理論では、不適切な行動も学習したものと考え、学習理論を応用した認知行動療 法などの認知のゆがみを修正する簡易心理療法に応用されている。

28ハルの動因説は、学習は動因によって仲介されると考えるものであり、系統的脱感作法は不安喚起刺激にクライアントをさらす方法である。

29パブロフの条件反射には、餌を無条件刺激、餌によって生じる唾液反応を無条件反射という。新たに唾液分泌を起こさせるようになったベル音の刺激を条件刺激、その音  によって生じる唾液分泌を条件反射という。

30オペラント条件づけの「強化」は、学習を継続して生じさせるものであり、行動が生  じるために強化する「連続強化」と、行動が起こっても、時々しか強化しない「 間欠強化」がある。間欠強化のほうが効果的とされている。

Ⅰ  次の子供に関する項目のうちで、誤っている項目の番号を選びなさい。

1チック症とは、子どもに見られる一種のけいれんで、まばたき、首振り、くちゆがめ、肩を吊り上げるなどの症状を伴い、特定の筋肉の不随意な急速の縮動によっておき、睡 眠中はおこりらない。原因は不安や緊張あるいは親の幼児に対する干渉のしすぎなどと 考えられている。

2夜驚症とは夜中に突然飛び起きたり、泣き出すなどを伴う症状をいう。原因は昼間の不 安や・異常体験あるいは家庭内の不和などと考えられている。

3夜尿症とは膀胱機能の調節ができる年齢に達した児童が、夜尿(夜間遺尿)をおこす症 状で女児に多く見られます。原因は神経質などが考えられている。

4自閉症 (Autism)とは中枢神経系の機能障害によるものと考えられている。

5アスペルガー症候群は 小児分裂病とも呼ばれる。2~3歳で発症が認められ、症状が 顕著に表れる子どもと、はっきりしない子どもがある。自分の世界に閉じこもり、人と の感情交流ができず、自閉的傾向を示し、環境の変化には敏感で、知的障害があること が特徴である。

Ⅱ 次の子供についての文章で正しい項目の番号に○印をしなさい。

1学習障害は読字、算数または書字表出などの特定の科目ができないということではなく、 学習全般にできない子供のことである。

2吃音症は、トゥレット症候群などの重症の吃音もある。

3ADHDは不注意、多動性、衝動性等を特徴とする疾患で、脳内伝達物質のドーパミン やアドレナリンが原因ではないかといわれている。

4行為障害とは他者の基本的人権または主要な年齢相応の社会基準や規則を無視する行動 様式が反復または持続することである。

Ⅲ 「ひきこもり」の原因について考察せよ。
 ○「ホスピタリズム」とは何か、知るところを述べよ。