2010年7月21日

アール先生の略歴と語録を紹介いたします。これは日本に来た時にアール先生から、聴いたり博士の著書の中から引用させていただいたものです。

リチャード・アール
Richard c. B. Earle, Ph.D
カナダ・ストレス研究所所長

<プロフィール>
1945年生まれ。トロント大学大学院組織心理学専攻博士課程を修了し、モントリ
オール大学実験医学研究所でストレス心身生理学を研究。”ストレス学の父”と言わ
れる故ハンス・セリエ博士と共に、カナダ・ストレス研究所を設立した。 1982年か
ら同研究所の所長に就任し、産業疲労と職業ストレス病に焦点をあてだ研究を行って
いる。

<リチャード・アール氏語録>

「ストレスは食物と並ぶ、人間の根源的なエネルギー源である。適度な”変化”はわ
たしたちの気分を引き立て、やる気を起こさせるが、予測もつかないような大きな変
化が突然身近に迫ると、それはショックになる。」

「”バイパーチェンジ”は現在、天災や事故などと同様に、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の原因になってきている。これが『フューチャーショック・トラウマ』だ。」

「未来の予測やコントロール、一貫性などがバイパーチェンジによって脅かされてい
る。そのことで、高血圧や心臓病、胃潰瘍などのストレスによる疾病は、この5年間
で3~6倍に増えていることが、わたしたちの調査で明らかになって「現代社会に生きる人びとは、仕事と結婚しているといえるほど、それぞれの人生と仕事が密接につながっている。だから、職場において『低い満足度』と『慢性的なストレス』が重なると、PTSD症状の発症率が劇的に高まる。結果として仕事ばなれが増えて、疾病の期間が長くなる。」

「フューチャーショック・トラウマに適応するためには、どんな仕事をしたときに満足感を感じて、その仕事に自分がどのような貢献をしたのかを具体的に知ることが重要である。」

「ストレス研究の第3の波は『力と統合』の時代を意味する。これまで蓄積された生理学と心理学、社会科学、経営学の成果を集結することで、人びとの健康維持と職場における生産性向上を両立することができる。」