2011年2月14日

●事例3:パワハラの事実がないのに「パワハラうつ病」の青年
空調販売の技術サービスとして徳田君(27歳)が中途採用されました。後藤田主任(51歳)の教育を受けて3カ月後に実践配置される予定でした。しかし2カ月目で欠勤が頻繁になり、とうとう「うつ病」の診断書が出されて休職することになりました。医師は「上司からの人格攻撃的な激しいパワハラにより、うつ病にいたったもの」というコメントを出しました。しかし人事部のコンプライアンス委員会による多数の社員の聴きとり調査でも、そのような事実は見出されませんでした。その後、徳田君は医師からの認知行動療法の勧めも拒否しました。

●解説:
平野君や徳田君のケースのように「人間関係」が関与するケースは、すぐに刑事コロンボのようになって「犯人捜し」に終始する傾向があります。メンタルヘルスケースといえども人間の愛憎は複雑です。それゆえに一方的主訴のみで決めつけずに、事実関係をじっくりと確認しつつ適応力が向上するように解決していくことが肝要です。

そこで、上司と部下のラインケアが機能するように、THQストレス診断では「リーダーシップ」の健康診断をして、客観的なデータをもとに、「ストレッサーとなっている上司には問題点を指摘するだけではなく、望ましいリーダーになるための具体的改善」を促し、リーダーシップ行動の変容をアクションリサーチで確認して進めています。
つまり、THQリーダーシップ診断は、不適切なリーダーシップ行動によるメンタル不調だけでなく、適切なリーダーシップ行動下で発生するメンタル不調の原因(例:部下の個人的要因や性格的要因など)を推定できる点でも役に立ちます。だからこそ、メンタル不全の発生や休業者の発生の減少とともに、生産性の向上という具体的効果が出るのです。