総合心理教育研究所

佐藤隆の特別講座

SPECIAL COURSE

認知症

老年性精神障害
認知症とは過去に得られた正常な知的能力が、脳の広範な器質的障害のために低下し、回復しない状態をいう。多くは記銘力障害(記憶した物事を印象として覚える力の低下)、見当識障害(自己及び周囲を正確に認識する力の低下)、意識障害、人物誤認、徘徊、人格の変化などの異常を伴う。アルツハイマー型は脳の萎縮による原因不明の痴呆性疾患である。女性が多く男性の2倍である。脳血管性は男性に多く脳血管の病変により、脳が広範に侵された結果起こる。アルツハイマー型に次いで2番目に多いとする報告がされている。診断は、知能検査(長谷川式簡易知能評価スケール等)であり、C T (画像診断)は2次的診断根拠 となる。他にびまん性レビー小体病(レビー小体がパーキンソン病で侵される黒質、しばしば幻視が認められる)、ピック病(脳の前部の萎縮)、クロイツフェルトーヤコブ病(プリオン病原体によるBSEの牛海綿状脳症と同様に脳がスポンジ状になる)、ハンチントン病(30~40代発病、舞踏病様不随意運動、性格変化、エイズ痴呆コンプレックス、正常圧水頭症の他に脳炎(細菌、真菌、リケッチャ、ウイルス、寄生虫などによって脳実質が侵されるもの)、進行麻痺(梅誨性精神病)、脳腫瘍などがある。

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