職場復帰訓練から学ぶコロナ禍における環境変化

職場復帰とは「能力、可能性の範囲で適正に職場で働けること」と考えます。うつ病などの方々が休職を経て職場に復帰します。がいきなり復帰しますと負荷がかかりますので再発・再燃のリスクが出ます。防ぐために通勤訓練などから練習して職場に戻るとうつ病の再発や再燃が抑えられます。
職場復帰の過程で課題になる二つのことがあります。①復帰する人の能力を本院も周囲も正当に評価すること。②正当な評価の下で復帰できる受け皿があること。この二つがうまく合致すればよいということになりますが、心理的社会的な事柄がかかわってきます。私たちはなかなか自分を正当に評価できない。過大評価傾向があります。また職場環境がこのコロナウイルスによりオンライン化も含めて大きく変わります。求められる能力も変わってきます。コロナ禍の大変動をうまく乗りきるためには「汝自身を知り」の利い切っていくことが肝要です