多くの多忙な管理職にとってメンタルヘルスを職場内で、推進することによっていかなる効果が期待できるかということは、大変重要な事項であろう。
某社での7年間におよぶメンタルヘルス活動(管理職への研修、テキスト配布、心理相談活動等)の導入後の健康指標を用いた効果測定調査である。
技能職はメンタルヘルス導入職場であり、技術職・事務職は非導入職である。
前者は後者に比較し「ストレス性疾患による新たな職種別休職者」が減少していることが推察される。
また、メンタルヘルス導入後のストレス性疾患による休職期間の考察である。長期休職者が減少していることが推察される。
従って、メンタルヘルス導入は、職場の健康を向上させ、休職期間の減少をもたらし、生産性の向上に役立つことが推察される。
さらに心身の健康回復により職場安全の確保が期待される。