総合心理教育研究所

佐藤隆の特別講座

SPECIAL COURSE

統合失調症とはおもに10歳台~20歳台に発症し、慢性的な経過で進行する内因性疾患である。

統合失調症とはおもに10歳台~20歳台に発症し、慢性的な経過で進行する内因性疾患である。症状としては陽性症状と陰性症状がある。ブロイラーの基本4つの症状。シュナイダーの一級症状、残胃症状がある。主たる症状は妄想と幻覚である。妄想とは病的判断の誤り、訂正不能な信念であり、誰も悪口を言っている事実がないのに悪口を言われる等で、不合理で了解不能な異常な体験である。事実を誤解する聞き間違い等は錯覚であり、妄想ではない。錯覚とは実際に存在するものを誤って認識するもの、例えば夜の柳が幽霊に見えるなどである。了解できない一時妄想と、患者の心理状態から了解できる二次妄想に分けられる。幻覚(物が無いのに見える)とは対象のない知覚である。他に幻聴(話がないのに声が聞こえる)や幻視(虫がいないのに虫が見える)、幻触(虫身が体をはい回る感覚)等がある。これらのために生じる言語や対人関係行動の異常である。

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