恐怖症
普段の日常生活にあるものが恐怖の対象になる。それに本人が苦しみ、その恐怖を回避する行動が生活障害をきたすこと。例えば高所、閉所、赤面、不潔、疾病、尖端などが怖い。症状には、先端恐怖:はさみの先が刺さるような恐怖。刃物恐怖:ナイフで人をさしてしまうのではないかという恐怖。閉所恐怖:狭い場所が怖い。広場恐怖:広い場所での不安。高所恐怖:東京タワーなど高いところに登るのが怖い。対人恐怖:日本人に多い。他人との関係で強い緊張、不安、恐怖、赤面(人前で顔が赤くなる)、醜形(容姿が醜いと思いこむ )、体臭(体臭のため他人に嫌われる)、視線(目つきが悪いために他人の感情を害する)恐怖。不潔恐怖:不潔に対する過度な恐怖。疾病恐怖:何かに触ったら病気になるのではないかという恐怖。以上のように、不合理な考えと自覚しているが、強迫観念(ある考え;例えば、火災の危険など)と強迫行為(確認;ガス栓先の締め忘れなど)のためさらに不安の循環に入ってしまう。恐怖症に対する精神分析的考察では、恐怖の対象が不明なため無意識で他の対象が恐怖の対象になったものと考えられているといわれている。