総合心理教育研究所

佐藤隆の特別講座

SPECIAL COURSE

ベックの認知療法

1960年代、アメリカの精神科医ベックが「うつ病治療法」として提唱した方法が認知療法である。私たちは、誰でもひとりひとり、もののとらえ方、見方、つまり認知が異なっている。過去の体験や聞いたりした知識によって、見方、判断、解釈が異なる。
これをベックは「スキーマ」と呼び、ベックはこのものの見方のゆがみを是正し、合理的な思考にすることにより、うつ病を治療しようとした。
今では、認知療法は多くの国で使用されており、日本では、1980年代に普及してきている。
コロナウイルスが蔓延して先行きが見渡せない。だれでも心が落ち込んでくるような状況に晒される。
同じ状況にいても、コップの水が半分しかないと考えるのか?まだ半分あるぞと考えるのか、
あるいは、会社ではなく経営者についていくぞと考える社員がいるかどうか?
何を重視して経営してきたのかが、コロナによってあぶりだされる。形やカネにとらわれてきたのであれば、それがなくなれば人々は去っていく。社会貢献理念に重きを置いてきたのであれば、形は崩れ去っても、人々は去っていかない。

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