フラッシュバック現象
有機溶剤、覚せい剤、睡眼薬、大麻やヘロイン、コカインなどの麻薬作用を持つ薬物を依存性薬物という。作用には中枢神経抑制作用(有機溶剤)と神経刺激作用(覚醒剤)があり、脳の快感のために精神依存が形成され、やがて耐性ができ、最後には快感ではなくなる逆耐性になる。身体依存で薬物がきれると幻覚や妄想などの離脱(禁断)症状が出る。覚醒剤の悲惨な事件や事故の原因につながる。問題なのは、薬物をやめても、後で薬を使用すると依存となる。さらに薬をやめて普通の生活をしていても、かつて体験した恐慌・錯乱(支離滅裂状態)•幻覚・幻視・妄想が生じることをフラッシュバック現象という。治療のサポート機関にはセルフヘルプグループであるNA ( narcotics anonymous)がある。重複障害(dual diagnosis) とは、アルコールまたは薬物依存症と合併をいい、治療は特別の配慮が必要になる。