総合心理教育研究所

佐藤隆の特別講座

SPECIAL COURSE

スイスの心理学者のピアジェ (Piaget, J. 1976-1980)

スイスの心理学者のピアジェ (Piaget, J. 1976-1980) は、子どもが生まれてからの認知の発達について自分の子どもを対象に実験を行って観察し、われわれが現在では、常識的に知っていること、つまり子どもを観察し、子どもは大人のミニチュア版ではないことを明らかにした。ピアジェは子どもが自己にとって最適な環境を求めて、能動的に働きかけていることを実験的に示し、これを能動的学習と呼んだ。この理論が発表される以前は、乳児はまったくの白紙の状態で生まれてくると考えられていたが、ピアジェは、この学習のために生まれながらにして認知行動のプログラムが組み込まれ、このプログラムによる環境への働きかけとの相互作用の中で、物事のルールや因果律の認識を行っているとした。

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