総合心理教育研究所

佐藤隆の特別講座

SPECIAL COURSE

高ストレス者は「うつ」ですか?「ヤキトリ上司のストレスチェック入門」シリーズ4

「高ストレス者は「うつ」ですか?会社からは産業医や臨床心理士に相談するように何度も言われています。でも、自分では大丈夫ですが?」という質問を受けます。今回のストレスチェックは目的が「ストレスへの気づき」を促すことで、精神疾患の診断やスクリーニングを目的としておりません。疾病かどうかの判断はあくまでも産業医面接によります。自然科学的な検査と異なり、メンタルヘルスのスクリーニングは難しいのです。私がやっている「心理検査」でも、悩んでいることは病気ではありません。悩むことの中に健康的にな成長エネルギーが内在しています。ある所見では「うつ病の有病率1%として、例えば1000人の企業で、感度(うつ病を異常と判定する確率)、特異度(健常者を正常と判定する確率)を80%として実施した場合には、異常と判定された人のうち本当の病気の人は少なく、健康者の90%以上が擬陽性となるという試算があります。なかなかメンタルヘルスのスクリーニングは難しいのです。高ストレス者と判断されたら、ご自分の気づきを高めるためにも、産業医や臨床心理士に積極的に相談することはビジネスパーソンとして正しいコーピングと思われます。会社の人事部としてもこのような心理教育を行ってください。総合心理教育研究所の役割もメンタルヘルスの重要なツールは心理教育ですので会社の名前に付けました。

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