『「もらっていいかなッ」と男のペーソス』
チョコをもらえる・もらえない男についての調査研究
最近は低調だが「ぎゃひゃひゃひゃ、ぎゃひゃひゃ」とバカ丸出しでデタラメに歯を出している者が二月十四日には必ず職場に一人や二人いるものだ。
「オレ、五個、五個、五個」と言っては壁をドンドンドンとたたいたりしてやたら鼻穴を大きくしているものだ。
週刊誌の漫画サトウサンペイの “フジ三太郎”じゃあるまいし、あまりクダラなく騒ぐではないのだ。そうだナッ・ヤマちゃん!
義理ピーナツ入りホワイトチョコや風見鳥キューピット付ハート型チョコをもらったからといって日本経済情勢がよくなるわけではない。もっといま話題のアベノミクスで表明があったトランプ大統領のFTAでも勉強せいと声を大きく言いたいのだ!ナッ、ヤマちゃん、わかるダロッ。
そもそも二月十四日というのはバレンタイン、別名ヴァレンチヌス様が紀元三世紀頃に、人々へ奉仕し、そのあげく斬首されてしまった命日なのだ。
だからこの日は、不幸な人々をなぐさめ供養すべきであって、チョコレートの数が問題ではないのだゾッ。
それがなんだ!二月十四日にはチョコをもらえる男とフジ三太郎的男を作り出し「バレンタイン性自信喪失症」の原因になっているとは。しかも、なお追い打ちをかけて「ホワイトディ」とはなんだ。ヒモつき債権回収じゃあるまいし。
バレンタイン特別調査
私は、かような現代社会の異常なバレンタインデーについて疑問を持ちつつ、すべての男性が身長・体重・容姿・年収・学歴によって差別されず等しく女性のご高配にあづかれることを目的として「バレンタインデー特別機動研究班」を「メンタルヘルスお元気ですかだより編集部」に設置してもらったのであった。
この調査の詳細の結果は「同だより」に近日中に発表されるであろうが、私が知り得た範囲で許可をいただきごく一部であるが掲載させていただくと次のようになる。
―― 若いギャル百人に聞く――
◎絶対チョコをあげたい男とは
①恋人 32%
②主人 24%