ストレス快笑? 50の知恵シリーズ(11) ダイバーシティ(多様化)時代を生きる

歴史に残る政治家の一人「田中角栄元首相」の「角栄ひとり舞台」というテレビ番組を見たことがある。
政治的に中立、無色の私は、その内容よりも角栄少年の育った新潟の村々の風景が印象的であった。
雪にうもれた村の鎮守様。夕焼けに浮かぶ木造の小学校。赤トンボを追いかける子供たちのシルエット。
昨日の自分が投映されているようであった。

カントリーボーイであった私も、やはり生まれ育った風土の水は身体の中に今も流れている。
某大学の日本考古学の教授と話しをしていたら「田中角栄氏は新潟県人の顔ですなぁ、ですから長岡の街を歩いていても、皆同じ骨格ですわ」と言っていた。
(九州の人はその土地の顔、東北の人、関西の人等々みな同県人の顔を持つという意見)

教授によれば山形と秋田の境に位置する鳥海山の麓より中国の古銭が発見されており、日本の朝廷とは別に日本海交易の跡を示す証拠であるという。
従って、山形・秋田・新潟は隣県であっても日本海を北上してきた人々の出身地が違うため、それぞれの文化・風土・言葉・顔の違いが生じたという。
また秋田県本荘等を中心にウクライナ系の人々と同じDMAが見出されているという。
秋田美人の美白の美しさはこのためと・・いう説もある。

おっと話が飛んでしまったのをお許しください。元に戻りましよう。
心理学の一分野に集団力学(グループ・ダイナミックス)があり、ナチスに追われてアメリカに亡命した心理学者クルト・レヴィンによって研究された。
職場成員が5,6人集まればそこはもうグループ・ダイナミックスの世界である。
長いこと集団力学の観点より日本の小集団というものを考えさせていただいていると、やはりそこには、その人の生まれ育った文化・風土ぬきにして日本の集団力学は考えられない。
多人種の集合体である西洋と比べ、顔まで似ている集団が日本の小集団である。

しかし、グローバリゼーションの波で私たちは、文化や価値観と異なる人と働いていかなくてはならない。異文化と付き合うことが求められている。
東京で何人かの人が集まったところでマンジュウの皮にあたる部分であって、中身のアンコは鹿児島・福岡・京都・長野・茨城・青森・北海道産といろいろなのである。
この日本人固有の意識は、もはや潜在的になっているが、方向としては、同族・同種・同思考を求める傾向にあるといっていい。日本人は金太郎あめといわれる。
それが日本人のチームワークの素晴らしさを生み出し、かつそのパワーが世界有数の先進国へ我が国を押し上げる要因になったといっても過言ではない。

現代は、ダイバーシティーで異文化との付き合いが求められている。そのためには理解のための話し合いが必要である。
ディスカッションの時代である。良い企画・良いアイデアを生むためにはブレンストーミングをやり、おおいに意見を出すべきである。
その説に反対しますという異見よりも「忖度」、ここが日本人固有の潜在意識が働いて「触らぬ神に祟りなし」的にパスしようとする。中には少し違った「異見」を言われただけでも態度が変わる人がいる。
こんなことが続いていたのでは小集団の中のモラールはダウンして、活気が失われていく。
リーダーは、全体の方向を常に修正点検すべく、メンバーの「異見具申」を尊重すべきであろう。
これが日本式グループ・ダイナミックスと思っている。

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