「キラーストレス」(NHKTV6月19日の夜9時から)。
ハーバードの最新ストレス解消法・・ということで、ワクワクしてみた。
内容は、脳科学のストレスホルモンで、扁桃体が興奮すると、コルチゾールがでて、海馬を傷つけるという内容だった。
コルチゾールの発見は1936年のセリエ博士のネズミの実験であり、セロトニンやアドレナリンと、海馬の関係も、イエール大学のデューク博士らの実験で何年も前にPTSDの研究で明らかになっている。
極めつけの「コーピング」も、最新ではない。20年以上前に、UCLAのラザルス博士によって提唱されている。麹町の食糧会館にラザルス博士が来て講演もしているぞ。
グロービスのLMHの授業のDay4は、コーピングの話だ。ストレスのすべての理論はカナダストレス研究所から出ている。私とカナダストレス研究所のアール博士と作ったTHQストレス診断は、個別的にコーピング処方箋が出てくるから、こちらの方が最先端だ。
グロービスのメンタルヘルスでは今日のNHKのキラーストレスの話は10年以上前からやっている。もっと最先端だ。
受講生の皆さんは、知っている。
10年以上も前から、グロービスの授業でやっていること、私がコルチゾールもリラクセーションも日本国中でお話している内容だ。
スタンフォード大学のストレスに強くなる本のように、ハーバードの云々という本が出て、読んでみると、既存の知識に枝葉を広げて、うまく書いているに過ぎない。
なぜ、売れるんだ・・・・・。売り方がうまいんですね。本のタイトルもいいし。ワクワクして購入したが、がっかりでは価値がない。
逆に、グロービスの授業では、ハーバードに負けない、カナダストレス研究所の最先端の内容を皆さんにお伝えしていることの確信が持てた。そういう意味で良かった。