人事担当者のためのメンタルヘルス基礎知識
「ストレス・パラドックス」とは、ストレスに関する以外に変なことです。
私の40年のストレスに関する研究では「良く仕事をしている人ほど、ストレスは高く出ます」を見出しています。これは、セリエ博士のストレス学説からすると、当たり前のことです。THQストレス診断のセルフケアでは「ストレスが多いのは、仕事で努力している証拠」と思ってください・・と説明してきました。
何もしない人はストレスがかかりません。
スタンフォード大学やギャラップ世論調査でも、「子育て中の人はストレスが高い」ということだけが報道されてきましたが、最近では「喜びも多い」、「起業した人はストレスが高い」が「学びも多い」というプラスの面が強調されるようになってきました。
さらに、研究では「多忙でストレスの高い人ほど、生きがいも多い」ということがわかってきました。
また、ストレスの少ない生活を送っている人ほど、幸せをあまり感じていないことも、最近の調査によってわかってきました。
こちらが、ストレス学説のカナダストレス研究所やスタンフォード大学などの考えです。
よい、ストレスチェックを使用しないと、努力している社員が何だかわからなくなりますよ。
参考文献:スタンフォードのストレスを力に変える教科書、ケリー・マクゴニカル著、大和書房