臨床心理関係者の産業精神保健に果たす役割
産業精神保健や臨床心理学の立場からは複雑化する社会の中で心理職の果たす役割は強くなってきている。ケース対応としては産業医、精神科医とチームを組んで対応できる心理臨床の専門家の活用も大事になってくる。医療の場でも、この臨床心理の資格問題が、その後公認心理師法を成立し、独占資格ではなく、名称独占資格として発足し、臨床心理士とダブル登録の人びとが大部分を占めている。国家資格化された時に、守秘義務に加えて主たる主治医または「主たる医師」の指示書が必要となった。国家資格の成立は、他の資格と連携しつつ、有益な対応を利用者に提供していくことが位置付けられた。心理臨床の立場から、産業メンタルヘルスの国家資格が制度化され心理的援助をいっそう提供していくこと期待される。