総合心理教育研究所の佐藤隆がお送りするセルフケアです。
自分自身をしっかり見つめる
まずは、変な意地をはって孤立するのではなく、周囲と融和しながらも、自分自身を見失しなうことなく仕事をしていくことが重要です。
私たちは周囲から影響を受けていますが、周囲に対しても影響を与えています。相互作用モデルです。あなたを批判する人もいれば評価してくれる人もいます。一つの職場で評価されなくても気にする必要はありません。例えば、元経団連会長の稲山嘉寛氏は、入社試験に130社も落ちて、新日本製鐵の前身である八幡製鐵所に入社してトップに上り詰めました。一時的な評価では測れないのが人間です。
メンタル不調の人を観察すると、他者からの評価より、自己評価(過大評価)が高い傾向があります。それがストレスとなって、メンタル不調が加速します。それに対して、自尊感情の高い人は、他者からの評価より、自己評価が低い傾向(謙虚)にあります。
うたれ強さや、ストレスに耐える力、ストレスをうまくコントロールできる感覚や積極的に問題解決に向う力の源泉も自尊感情です。自分で自分をしっかりと評価するセラピーが効果を発揮するのです。