総合心理教育研究所が皆様にお送りするメンタルヘルス「うつ病防止」です。
原因は不明。心理的因子によらずうつ病が発症することはヒポクラテスの時代から知られ、遺伝の影響も無視できないと考えられている。躁うつ病の病因に関する現在の仮説では、感情障害の素因をもつ人に、心理的・身体的ストレスが加わり、脳内の神経伝達機構(カテコールアミン系やセロトニン系等)になんらかの機能異常が生じ、その結果、自律神経の機能異常などによる身体症状が発現すると考えられている。尚、下田光造は、躁うつ病患者の特徴である執着気質の特徴として「几帳面、まじめ、仕事熱心、他人の評価を気にする、完璧主義」を提唱し、テレンバッハ(Tellenbach, H.) も下田と同様にうつ病の性格素因特性として「メランコリー親和型」を提唱している。