第3章 日常管理上のメンタルヘルスの留意点
職場にメンタルヘルスの専門家であるカウンセラーがいても、部下は日常的な事に関しては、やはり、職場で毎日顔を合わせている上司に対してさまざまな相談をするものである。人が「相談」をするという時は相当困っていることが多く、きちんと受け止めてやる必要がある。職場におけるメンタルヘルスは、いろいろなアプローチが考えられるが、要は人の心の問題であるため、心の問題の正しい認識と適切な助言・指導が必要となる。そのためには、本人を取り巻く諸環境や本人自身の特徴を踏まえながら、上司と部下の信頼関係を基礎に問題の性格に応じた適切な対応が求められる。以下の基本技法を応用することが効果的である。