必要性が高まる心理関係の資格
今まで、心の悩みの相談にのる人々の名称はなく、ただ何となく「カウンセラー」「サイコセラピスト」、「心理テスター」、「メンタルヘルス相談員」、「心理療法士」、「臨床心理技術者」などから、「心理の先生」まで、自称から他称まで含めて、実にさまざまな名称で呼ばれてきた。古くから、心理臨床の資格問題に関し、「心の専門家に資格は不要」という意見から、医師のように「社会的信用と一定の技術水準の保証」という立場から公的資格が必要という説まで、心理学関係諸学会でも、実に多くの議論が続けられてきた。