カウンセリング・マインドの技術は「リスナー」の技術
- 傾聴の技術とは
カウンセリング・マインドの第1歩は「傾聴」の技術である。
日常生活の中で「聞く」ことは当たり前の行為である「聴く」ことはなかなか難しい。「聴く」ということは、心や身体で聴き、受け止めることである。事務的に対応するのではなく、相手がどのような気持ちで話しているのかを理解しようとする面接者の積極的な姿勢が「聴く」という態度につながり、相手が心を開くきっかけともなるのである。
受容とは相手の存在をあるがままに理解し、無条件に受け容れることである。
「罪を憎んで人を憎まず」と言うように、その人の行った行動、行為が社会的モラルとして受け容れられなくても、人としての存在は尊ぶべきなのである。そういう態度の上に面接相手ははじめて自分を表現できるのである。受容を甘さと混同し、「そんな聞いてばかりで」と言う人がいるが、まず聴くことから相談がはじまるのである。