今回のコロナウイルス禍でもいろいろな風評被害が出た。一生懸命最前線で頑張っている方々への風評被害には心が折れてしまった。2011年の東日本でも震災・原発事故に直面している方々の被害や心痛は本当に言葉では言い表せない苦痛でした。本当に本当に一日でも早い復興をただ祈念するのみでした。「心のケア」で、いわきにうかがわせていただいたおり、場所は郡山、福島、仙台でした。この地域は臨海部と異なり、津波の影響は少なく、皆様の「不安と風評被害」は放射能汚染でした。見えない敵との戦いでした。いわゆる事実に対する確たる科学的情報がないと「噂話」に耳を傾けます。私も現地では「全く心配ない」から「非常に心配」までの幅広い皆様の不安に耳を傾けることになりました。事実は事実として検証を待つことになりますが、いわゆる「不安や風評被害」に関する社会心理学的研究では、物事が起こっている地域の周辺ほど大きくなります。つまりドーナッツ化現象です。私たちは今回のコロナでもせめて「風評被害」だけでも食い止めるようにしたいですね。