実際の場での「カウンセリング場面」においては、あまり理論的知識的カウンセリングの技術にのみ頼りすぎると本質を誤る場合が少なくない。
学問的には、社会的・心理的・生理的問題名度といっても、それを現実的な学際生活上の言葉に、訳して考えてみることが大切である。社会的問題といった場合、人間のプライドや名誉や支配欲から生じている場合も多いし、心理的問題では金銭を切り離して扱うことができないし、また生理的問題では、やはり男女のセックスに関わる部分がある。だから、現代人のカウンセリングの対象になるストレスといっても、その本質は、「色・欲・金」にまつわる部分が非常に多いと思われる。