パーソナリティ障害
われわれの考え方や行動は多種多様である。人の食べた茶碗でも別に食べるのが問題ない人、少し触っただけでも不潔に感じる人がいる。従って人の考え方や行動の基準を求めるのは難しい。小児期後期から思春期に起きてきて、成人期になって顕在化するといわれている。DSM-5では、パーソナリティ症候群として記載されており、A群パーソナリティ障害として、猜疑性/妄想性パーソナリティ障害(異常に猜疑心が強い)、シゾイド/スキゾイドパーソナリティ障害(孤立を好み周囲と密接なコミュニケーションや気持ち持たない)、統合失調型パーソナリティ(ちょっと変わった考えや行動を呈す)がある。B群反社会性パーソナリティ(繰り返し法律やルールを犯し反省しない)、境界性パーソナリティ(情緒の不安定と衝動性を特徴とする行動パターン)、演技性パーソナリティ(自己が他人から注目を浴びるための演技的な感情表現をする)、自己愛性パーソナリティ障害(優越感で自己中心的で他人への思いやりの欠如)がある。C群の強迫性パーソナリティ障害(柔軟性に欠ける、融通がきかない自分のやり方に固執する)、回避性パーソナリティ障害(劣等感があり、傷つくことを恐れ、対人関係からも、回避する)、依存性パーソナリティ障害(いつも人に依存し、見捨てられないようにする)などに分類される