ストレス管理士実力テスト2の解説です。
たくましく生きていくための脳といわれる大脳辺縁系。中でもストレスと関係のある「偏桃体や治療」の働きを理解しよう。
この大脳の内側に位置し、人間にとって生きていくために欠かすことのできない生命活動を調整、制御しているのが大脳辺縁系である。文字通り脳幹の周りを囲むようになっているので大脳辺縁系といわれている。
不快や怒りなどになる。特に扁桃体は情動(emotion)の中枢です。本能的欲求が満たされるためには、飲食や性の対象を認知したり覚えておくことが前提になる。このように辺縁系は記憶(海馬)、価値判断(扁桃体)を行う。
大脳辺縁系は我々の心の怒りや恐れ、喜び、悲しみ、快不快等のいわゆる情動(emotion)活動との強い関係があるものと考えられている。大脳辺縁系は扁(へん)桃核(とうかく)、脳梁、脳(のう)弓(きゅう)、海馬(かいば)、島(とう)、帯状(たいじょう)回(かい)、視(し)床下(しょうか)部(ぶ)などで構成され、これらの脳の部分は、発生上、大脳皮質より古い脳と考えられている。大脳皮質を持たないワニ等の爬虫類にもあることからワニの脳と呼ばれている。この部分は人間が生きていくうえで欠かすことのできない食欲、性欲、情動、記憶などの働きを行う。特に最新の研究では喜び、悲しみ、怒り、快不快などの情動、快不快の心の動きはこの辺縁系が大きくかかわっていることがわかってきた。また、大脳辺縁のひとつに海馬がある。海馬の名称は形状がタツノオトシゴと似ているところからきている。生きていくためには、欲求を満たす対象を価値判断して記憶していくことが必要になる。この海馬は記憶と強い関係あり、加齢とともに海馬の機能が低下することもわかってきている。大脳基底核は、大脳の奥に存在する、尾状核、淡蒼球、被殻、視床下部、黒質などである。(引用:現代臨床精神医学 P37(脳と精神科学))