総合心理教育研究所

佐藤隆の特別講座

SPECIAL COURSE

アスペルガーとナチス

最近は、どの企業におじゃましても話題が変わってきた。アスペルガー症候群って、ADHDって、自閉症スペクトラムってなに?という話題だ。中には専門家より詳しいような人もいる。しかし、アスペルガーが小児科医、自閉症を見いだしたカナーも小児科医なんです。所謂こどもの障害が、いつの間にか「大人」も仲間入りしたのです。いつも考えていただきたいのはメンタルヘルスは暗い過去の歴史を持ちます。アスペルガー先生もこどもを救った「良心的医師」として尊敬されています。しかし、アスペルガーはナチス統治下のウィーンの小児科医でした。「アスペルガー医師とナチス」発達障害の一つの起源、エディス シェファー著 光文社1900円によれば、アスペルガーの提唱した「自閉的精神病質」という概念はナチスの「選別思想」と通低していると。私たちは「メンタルヘルス」を語るとき、歴史におきわすれた暗い部分を忘れてはならない。グロービスの「メンタルヘルス」の授業でも、上っ面の時流に乗らず、常に客観的科学的視点に歴史的背景を加味してお話させていただている。

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