さて、この記事を書いている今、猛暑が最高記録を更新している。もう4か月もすれば「寒ううううーーーー」という冬を迎えているのである。「乱」にいて「治」を忘れず。「暑」にいて「寒」を忘れず。という心境にはなかなかなれないのが人間である。
どうでしょうか、今年のお正月に企てた「今年の目標達成」はどの程度達成されていますか。
世界の巨人経営者の一人であるテキサス州ウェイコのSMI社(サクセス・モティベイション・インスティテュート)の社長、ポール・J・マイヤー氏は「成功のカギ」は〝目標設定〟にかかっていると強調されている。
今年を有意義に過ごそうと思ったら、まずお正月の明確な〝目標設定〟振り返り、どの程度達成されているかを検証しなければならないということになる。
ここでいう、目標や行動とは「お金持ちになる」といった漠然としたものではなく、具体的行動でなければならないのである。
ポール・J・マイヤー氏は、19歳で生命保険会社のセールスに入り、全米一の売り上げの記録を作る。
この成功を基本にあらゆる人々は、その心に描く夢や目標を達成し実現できる〝可能性〟を無限に持っているということに気づき、その人間の潜在能力を引き出して、いかに成功に導くかというソフトウェアを開発し、またそれを商品化してしまったのである。
内容的には
- 成功のための基本条件
- 達成方法
- 心構えの開発
- 成功実践学
等々である。
マニュアル化学習方法の得意な米国らしく、そのプログラムはこと細かに、手とり足とり方法で作成されており、そのとおりに実践すれば人生の成功者となると説明されている。
そのプログラムの中でも、特に「タイム・マネジメント」がおもしろい。
一年の計は「元旦」にあり、といって今年の実践行動計画を企てた人も多かろう。
しかし、猛暑の季節「暑い、暑い」ですっかり忘れて、もとにもどってしまう私などは、やっぱりこのようなマニュアル方式も必要かなと思ってしまうのである。
ポール・J・マイヤー氏によれば、タイム、つまり「時」とは、矢のようにわれわれの国の前を過ぎ去るかと思えば、地ベタをはってくるカタツムリのように、イライラさせる時もあるという。しかりである。
「時間」だけは、人間の作り出すことのできないものであり、あらゆる人に平等に与えられたものである。
「時間」というものは、過ぎ去ってしまえば、われわれの脳の記憶にしかない。「明日」という時間は無く「明日」になれば、それはまさに「現在」になってしまう。
したがって、われわれにとって、「時間」とは、まさしく「現在」なのだ。
タイム・マネジメントとは、「現在」をマネジメントすることに他ならない。