鈴木良雄さん(31歳、仮名)は、仲間から通称「ネギ・レバのヨシちゃん」といわれています。
多くの人は居酒屋に行くと、
「お客様、お飲み物は、なんになさいますか?」「うんんんんんーと、トリビル、とりあえずビールね…」となることが多いのです。ところがヨシチャンの場合は「うんんんんーと、ネギ・レバ」となるのです。
だから「ネギ・レバのヨシチャン」と呼ばれるのです。
理由は「ヨシチャンは健康開発お宅」かつ「自称アル中(アルコール好きの中高年)」なのです。酒好きなのですが「過度の飲酒は脳の老化を促進する」といわれ落ち込んでいました。
そんな時、日体大女子短大の先生の酒とともに「ネギ」を食べるとその防止になるという記事(『壮快』)を読みました。
「ネギ」にはビタミンB₁が豊富で、別名『頭脳ビタミン』といわれアルコールによる脳の老化を防ぐにはいい…と聴いたのです。
そのメカニズムは、ビタミンB₁が仲立ちし糖質のエネルギーを作ります。それはさらに脳を活性化させるアミノ酸を作るのに必要なものである、だからいいのだ…ということです。よってネギとレバーを交互にはさんだヤキトリなどは、脳の老化を防ぐ最大のつまみなのです。
それを知った酒好きのヨシチャンは、飲みに行くと必ず「ネギを挟んだ焼き鳥」のネギ・レバを注文するようになったのです。
飲んでも脳の老化を防止できる…これはヨシチャンをいたく感激させたのです。しかし、しばらくするとヨシチャンの血圧は危険領域になってきたのです。
理由は、ヤキトリ屋さんの「お客さあん、タレとシオどっち」という声に、ヨシチャンは「シオッ!」と答えるのでした。
いくらネギ・レバが、脳の老化防止にいいと言っても、いつも「シオ」では、血圧は上昇するのみでした。栄養管理も全体的バランスが大事なんですね。