2022年4月の15日金曜日
「変化するメンタルヘルスおよび及び採用活動―ニューロダイバーシティの時代に」
皆様おはようございます。
「適応モデル」というものが非常に重要になる時代がきているというふうに考えられます。
例えば自閉症スペクトラムという障害は障害ではないと言われております。それは障害ではなく生物の変異の一つであり生息環境への適応の一つの状態であると言うことです。
つまり生物多様性「ニューロダイバーシティ」という考え方です。
今まで障害と言われていたものがそうではないということになります(京都大学霊長類研究所産業ストレス研究第27巻ナンバー4369ページ正高信男先生)。
これまで50年の産業メンタルヘルスの時代を振り返ってみます。
今までの工業化社会では標準化、画一化ということが価値基準でありました。
職場の社員構成も採用の人材もその状況に適応していく人材が求められてきました。
振り返ってみますと多様性よりも単一性が求められた時代と思うわけです。
しかしながら現代社会は AI 等によって画一化、標準化は機械生産によって成し遂げられるようになってまいりました。
職場の人間は新しいもの、世の中に役に立つものを考え出す人が求められています。つまり創造性が求められて参りました。
みんなと同じよりも、みんなとどう違うかということが価値のひとつになって参りました。
そうなりますとメンタルヘルスも今までの単一性を前提にしたメンタルヘルスではなくなります。
生物多様性つまりニューロダイバーシティの時代にあわせたメンタルヘルスが求められるようになって参ります。
疾病か否かと いうことではなくなります。採用活動についても一定の心理検査で省くという採用よりも、いかに創造性を発揮できるかということが基準とされる状況が求められるようになってくるように思います。