ストレスから社員と職場を救う「ヤキトリ上司」
テレワークの皆様こんにちは。メンタルヘルスも大きく変わってきています。「ストレスチェック義務化」が開始され、「社員の気づき」を促すだけでなく、「職場環境の改善」が要求されているのです。しかし、テレワークでは自宅が職場になった人も少なくありません。確かに過重労働はストレスですが、かといって仕事がないとこれもまたストレスになります。ストレスチェックの3領域の中で求められている「上司や同僚の支援」は重要なのです。支援が大きいと個人のストレスは緩和されるからなのですよ。
一番、困ったとき「あなたを助けてくれる人」はいますか?
「うちの上司についていきたい。」「俺の上司には教えられる」「明日の仕事も我が上司と働くのが楽しみだ」ということになると、ストレスはセリエ博士の言う「良いストレス」になりますね。
<中見出し>「ヤキトリ上司」ってなぁぁに?
それじゃどんな上司がストレス緩和にいい上司なのでしょうか?多少独断と偏見があるかもしれませんが、私は「ヤキトリ上司」と呼んでいます。
1:「ヤ」は、人にやさしい。
2:「キ」は、仕事にきびしい。
3:「ト」は、とっつきやすい。
4:「リ」は、感情的にならず、理性的。
という頭文字を並べて「ヤキトリ上司」なのです。
1は、「やさしさ」がある、こんな上司はパワハラになりません。受容性や人に対する「やさしさ」があるといいですよね。
2は、皆さん、やっぱり職場は厳しく業務の達成が求められます。厳しく「やりとげる力」が職場の生産性を向上させます。
3は、話せる上司のいる職場にはうつが少ない傾向があるんですよ。「とっつきやすい」リーダーが部下に安心感を与えます。
4は、ストレスフルな上司は「感情的になる」人が多い。ヤキトリ上司は理性的で冷静なのです。
逆に「あほうとり上司」がやる気を下げる
メンタルヘルスの時代、職場のリーダーに求められているのが「傾聴力」です。
しかし、「あくび、ほう杖、腕を組み、時計を見る、リズムを刻む(貧乏ゆする等)」をするリーダーが相談するのを躊躇しますね。私は部下のやる気を下げてしまうこの態度を「あほうとり態度」と呼んでいます。
じゃ形だけ「阿呆とり上司」から「ヤキトリ上司」になれば職場のメンタルヘルスに良いのか?ということになります。
これだけではだめなのです。実際の居酒屋のヤキトリには「串」がありますね。ヤキトリ上司の「串」は「志」です。何のために働くかという「ミッション」が1本貫いていないとだめなのです。
似ているリーダーシップに「サーバント・リーダーシップ」があります。アメリカのグリーンリークが1970年に提唱した「リーダーである人は、まず相手に奉仕し、その後相手を導くものである」という。
「サーバント・リーダーシップ」も「ヤキトリ上司」も、これからのストレスチェック時代には、不可欠なリーダーシップになるような気がします。