望ましいのは適度なストレス
ストレスという猛獣に出くわしたら、私たちは、襲われる危険から身を守るためにアドレナリンとコルチゾールを分泌して全力で戦う状態になります。猛獣と戦っても負けると判断した時は、全力で逃げるのです。人類はこのようにして適応してきました。
しかし、このコルチゾール等が高い状態が続くと、この影響がストレス反応となり、非特異的な緊張の結果、恐怖や不安、目まい、心臓がドキドキするといった心理生理的ストレス反応、出勤拒否などの社会反応を引き起こします。つまり心と体と行動にわたってストレス反応が発生するのです。
ストレスが続くとエレルギーが使用されますので、お腹が減り、興奮状態でこってりしたもの、カロリーの高い食べ物が欲しくなったりします。ストレスから暴食につながったりするのです。
では逆に、コルチゾールが少ない状態がいいのかというと、そうではありません。適度なコルチゾールが分泌されないと、うまく変化する環境に適応しようとするか力が弱まってしまいます。つまり適度なストレスは必要ですが、過剰になるのが困るということなのです。