カナダストレス研究所長のリチャード・アール博士は、現代を、人類が経験したことない「超高速変化の時代=ハイパー・チェンジ・エイジ」と名づけました。こうした変化の時代は、個々人の能力や適応力についても、より高いものが求められてきています。うまく適応できる人にはチャンスが与えられるが、そうでない人にとっては適応は難しいものとなってきます。一方では、彼らを含め、あらゆる社員が過剰なストレスにさらされ続けることになります。いやおうなく対応しなければならない「ハイパー・チェンジに適応していく」という視点から本テーマを考察します。そのためには、セルフケアや医療的アプローチという観点だけでなく、「個人と組織は、現状を分析し、あらかじめ備えてこうした変化に対する適応力を高める」という観点から経営とメンタルヘルスの結合の必要性を考察する必要があります。