総合心理教育研究所

佐藤隆の特別講座

SPECIAL COURSE

最近よく耳にする「アスペルガー症候群」と思われる人と職場で一緒に仕事をしていくとき、周囲の人はどのようにすればいいのでしょうか

Q=最近よく耳にする「アスペルガー症候群」(専門用語で広汎性発達障害等)と思われる人と職場で一緒に仕事をしていくときに、周囲の人はどのようにすればいいのですか。
A=まず本人の特性を周囲が理解することが大切です。人によりますが、聴覚などの感覚の過敏性があったり、1度に複数の指示理解や作業をこなすことが難しかったり、いろいろな刺激で注意がそれやすかったり、集中すると周囲の音が聞こえにくかったり、抽象的なことを理解しづらく言葉の表面だけしかとらえられなかったり、人の気持ちや場面の理解が苦手であったりすること等が可能性として挙げられます。本人の特性に応じ、指示は具体的に明確に行うこと、指示の理解度に気をつけること、メモなどで指示を後から確認できるようにさせること、可能であれば刺激の入りにくい席の配置や耳栓などの工夫を認めること、場面や人の気持ちについて理解不足や誤解がありそうなら説明をして理解させること等が対応として考えられます。
いずれにしても、その特性を理解して、周囲の人が接することが好ましいと思われます。

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