長年心理検査をやってきて、良く依頼されるのが「採用の心理検査」である。わたくしが様々な場面で信頼性ある検査が「クレペリン作業検査」である。質問紙法はあくまでも主観的な入力になってしますので実態からかけ離れるリスクはゼロとは言えない。その点、必見者に負荷がかかるが作業検査法はその結果を見るので、嘘が入り込むこ都が少ない。そういった観点より現在でも下記検査はいろいろ応用されて採用の検査となっている。
内田クレペリン精神検査 ( Uchida – KraepeIin Performance Test )
代表的な作業検査法でドイツの医学者クレペリン( krapelin, E. 1856~1926)が連続加算法の実験で、その作業の結果から、被験者の性格を知ることができるとした。産業場面の適性あるいは適応のためスクリーニングテストとして幅広く活用されている。意志や思考の障害から精神障害ヘアプローチしようとしたクレペリンの研究をもとに、わが国の内田勇三郎(元日本大学教授、日本梢神技術研究所所長)が1924年頃から都立松沢病院で精神分裂病やその他の精神異常者のクレペリン加算結果に一定の傾向があることに気づき、純国産の心理テストとして発展した(産業能率 1933年1月号)。