知能ってなあに? 頭が大きい人が頭が良いと考えていた。知能 (intelligence)とは問題解決能力のことをいい、抽象的思能考力や学習能力のことである。知能の定義は研究法や研究者の数と同じくらいあるといわれるほどである。簡単に考えると文章作成、計算能力、理解力、問題解決能力などの知的能力には個人差があるが、この能力の個人差をもたらしているのが「知能」である。昔は大脳が大きい人が知能が高いと考えられ、頭の大きさを測定した時代もあったが、相関はなかったそうである。知能とは知能検査の結果であるといっている研究者もいる。感情や情意も含めるのか、あるいは生活全体の対応の仕方を言うのか、さまざまである。WAISのウェクスラーは知能を「目的的に行動し、合理的に思考し、能率的に環境を処理できるような総合的または全体的な能力」と定義している。