学習障害 ( Learning DisabiIities)
LD(エルディ)と呼ばれる。江戸時代の寺子屋では、生活のための基礎講座である読み書きそろばんを教えた。学
習障害とは知的能力は普通(知能指 数が90以上)なのに、今でいえば国語や算数などの特定の科目が理解でない、読み書き、計算(九九が覚えられない等)が同年代の発達レベルの学業まで達しない。学習障害は①特異的読字障害(文字を読む、理解することが困難)、②特異的綴字(書字)障害(文字を綴ることができない)、③特異的算数障害(算数の計算が困難等)で、本人の意志や親の態度、あるいは周囲の対応問題ではなく、中枢神経機能の発達障害と考えられている。周囲の人々が本質を理解せず、問題児やなまけ児と思い、怒ったり排除したりすると二次的障害になる。1999(平成11年)年7月の文部科学省の発達の定義によれば学習障害は、その原因として中枢神経系になんらかの機能障害があると推定されるが、視覚害障、聴覚障害、知的障害、情緒障害等の障害や環境要因が直接の原因となるのではないとしている。出現率は、アメリカ4~5%、日本2~3%とみられ、その対応は訓練プログラム、精神科受診、学習障害児の親の会での情報交換等がある。