自律神経失調症
自律神経による調整機能が不安定な状態を言いう。精神症状として扱われる場合もある。器質的異常にはいたらないが、頭痛、めまい、疲労感、不眠、ふるえ、発汗異常などを起こす。臓器選択性を持つ場合も多く、例えば心臓がドキドキする場合は心臓神経症と呼ばれる。全身症状として倦怠感·易疲労性 ·寝汗・微熱などがみられる。身体局所痛としては、頭重・頭痛・背痛・腰痛・肩こりなどが、また、循環器呼吸器としては動悸・息切れ・血圧変動 などがある。消化器系では、食欲不振・下痢・便秘・胃部不快感・腹部不快感がみられる。その他では、皮膚系疾患では、多汗・かゆみなどがある。上記の理由で、内科を受診しても、とくに病気の診断がないとき自律神経失調症と診断されるが、神経症・心身症の病理と同じと考えられる。