臨床・相談実績|事例/実績|総合心理教育研究所 東京セリエセンター:メンタルヘルス対策・ストレスマネジメント

ご利用者様の声

日本鋼管病院時代の心理臨床も含めて35年のメンタルヘルス活動を通して、約1万人の方々のカウンセリングに携わって参りました。対象は主に、うつ状態、うつ病、パニック障害、神経症、適応障害、解離性障害、社会不安障害、とくに対人恐怖、広場恐怖、等々の方々です。特に当研究所でクリニックの医師の依頼の元に共同しエイカウンセリングをしている対象は以下の通りです。

その1 うつ病

うつ病は、気分が落ち込み、仕事がうまくいかなくて支障がでます。気分障害ともいわれ抑うつや不安、あるいは気分の高揚といった症状です。脳内神経伝達物質のセロトニンが関与しています。憂うつな気分と、物事に対する関心や興味が1日中かつほとんど毎日、2週間以上続くのが特徴です。 上記2つに加え、

といった7つのうち、該当する項目が4つ以上ある場合、もしくは基本症状が2つあり、自覚症状が3つ以上の場合は、大うつ病が疑われます。の、「大うつ」とは病気が重いということではなく、「メジャー(major)」で主要なという意味です。
最近は、新型のうつ病も現れており、学会でも論議の対象となっています。具体的には、「軽症うつ病」「現代的みじょくが産むうつ」「自己愛的うつ」「非定型うつ」等々が論議の対象になっているのですが、これらのうつは「新型うつ」などと呼ばれており、基本的なうつ病の診断基準を満たしていますが、環境調整により改善効果があることが、後述する適応障害と共通している点と考えられています。
また、仕事中だけうつ病で、それ以外は元気にみられるといった「社内うつ病」的なケースも多く、適応障害との鑑別が困難であることが多くなっています。ちなみに、適応障害は、ストレス因子がなくなると、症状がその後6カ月以上持続することがないのが特徴です。  
なお、うつ病の診断基準を満たす場合でも、他の精神疾患、パーソナリティ障害がある時は適応障害とは言わないので、独断ではなく、専門家と協同しながらサポートすることが必要です。

対応

うつ病の診断書が出た時は、強いうつ状態が続きますので、提出されたら医師の指示に従い療養に入ります。薬物療法と休職による治療が基本です。医師の診断に従いましょう。  過重労働、人事異動、対人関係などの心理的負担の急な軽減や増加などが誘因となって発生する場合は職場結合性うつ病ともいわれます。主治医のもとでカウンセリング(認知行動療法)等も加味して治療をすることです。 昨今は、職場でしっかりと頑張り仕事をこなす社員の方にうつ病が発生することが多くなっています。上司も家族も、その元気な状態のイメージから脱却できず、つい励ますメッセージを送り(例:「早く元気になってね」等)、本人の自責感を強めてしまうことがありますが、これは逆効果です。 自殺や自傷については、休職と復職の前後に自傷の危険があります。安全配慮への協力を家族へ依頼する一方、本人には自殺しないことを約束させることが重要です。家族と同居の場合でも、家人が仕事などで不在時に一人になる時は、別途、主治医と相談して安全配慮を考慮することが必要です。 なお、新型のうつ病については、その呈する病態が「怠惰」「わがまま」「疾病利得」「性格的依存傾向」「未熟」「性格的に弱い」「スキル不足」などとの鑑別が困難です。 本人からの申告のみに基づく解釈判断では問題解決に至らないで、実態とかけはなれてしまいます。専門家とともに正しい実態を把握するようにして対策を考えていきましょう。

その2 適応障害

どのような病気か
適応障害とは、いろいろ変化する職場で、うまく適応できずに、内心では職種・人間関係に不満を抱いてるのに、言い出せない状態です。具体的には、出社拒否、対人トラブル、けんか、ひきこもり、無謀運転、法的責任の不履行などの症状がみられます。症状としては、不安や恐怖、対人嫌悪、あせりなど、神経症、心身症、自律神経失調症などを呈することも少なくありません。ストレス因が職場であれば職場不適応という診断になります。
適応障害は、出勤せず家庭で療養している時は、症状は比較的良好です。一方、先述したうつ病では、職場でも家庭でもうつ状態に変化は見られません。ここがうつ病との違いです。

対応

部下が適応障害の診断書を持ってきました。職場にうまく適応できないだけと思い軽く見ていたところ、突然「もうこの世からいなくなりたい」と言って失踪してしまい、管理職も周囲もびっくりしてしまった――こうしたケースが最近非常に増えています。
最近では、過重労働や、特別な心理的負荷の多い仕事をしている場合ではなく、むしろ、業務負荷は平均より低いものの、組織や人間関係に馴染めずに(特に上司との関係に馴染めずに)適応障害を起こし、自分でネット検索して、メンタルクリニックを自ら受診する若者が増加していると言われています。
適応障害では、個人の素質(適応力や神経質)や過度のストレス(昇進や転勤などの職場ストレスに)うまく適応できない、その自己嫌悪から2次的におちこみ、うつ状態となることがあります。
ただし、うつ病とは異なり、治療をしながら環境要因の調整と本人の適応力の向上によって改善することが可能です。本人の職務適性を考慮した上での、人事的な配置替えも有効と考えられています。

その3 パニック障害

どのような病気か
パニック障害は、最近よく提出される診断書です、この病気は不安障害に分類されます。逃げ場がない状況(電車の中、高速道路の車の中、窓のない部屋等)で予期せず突発的に、何の理由もなく激しい恐怖と不安に襲われ、心臓がドキドキする、息が詰まる、胸が痛い、手足が震えたりしびれたりする、冷や汗が出る等の身体症状が突然起こり、死ぬのではないかという恐怖感と発作が発生する病気です。 心臓と呼吸器には問題がないのに、脳幹部にある青斑核が誤って危険警報を発し、実際に脈拍は増加し、血圧が上がり、過呼吸になるといった身体反応が明確に示されます。
「また恐怖になったら」と悪い方向に考えて不安が増加し、軽い発作に襲われることもあります。このため外出できないといったように社会生活に支障をきたします。

対応

パニック障害は、職場では非常に軽い病気と思われてしまいます。非常に元気そうに見えて、バリバリ仕事をしている人が突然パニック障害になっても、上司も周囲も、どこが問題なのだろうかと信じられないのです。
実際、人付き合いも仕事も淡々とこなしている場合が多いのです。職場の人々は電車の中などでパニックになったところを見ていませんから、なかなか本人の苦しみや恐怖について理解できない場合が多くなります。
本人は、例えば出張を言いつけられると非常に不安になり、電車に乗らずに私費でタクシーの乗って行ったりと代替え手段で対応したりします。しかし内心では病気や適応の苦しみで悩んでいることが多いのです。この悩みが二次的にうつ状態を促進します。
従って、軽い病気と見るのではなく、うつ病同様の安全配慮が不可欠です。本人も恐怖に苦しみますので、周囲も気のせいなどと軽視せず、この点を理解して治療に専念するように配慮することが必要です。

その4 うつ状態

どのような病気か
憂うつな気分が続き、楽しさを感じません。意欲が低下し、動作も緩慢となります。身のまわりのことすら面倒になり、身体にさまざまな不調を生じます。特に消化器に関する症状が多く出ます。不眠もあり、早期覚醒がみられ、思考力が低下します。こうした状態をうつ状態といいます。

対応

最近、うつ状態という診断書が提出されることが非常に増えています。管理職はこれをうつ病と判断してしまうことが多いのですが、それは間違いです。
主治医は医学的観点から本人の状況や意見も聞いて診断をします。うつ状態という診断名はあくまで「状態像」で、その背景にあるものの因子としては「うつ病」「軽いうつ病」「職場不適応症」「自律神経失調症」等々が広く含まれることになります。
うつ状態という診断書が出された場合は、どのようにすればいいか主治医に聞いたり、セカンドオピニオンを求めることが重要なポイントになります。
中には、仕事の時はうつ状態ですが、休みには元気で、職場の懇親のカラオケ大会には出てきてみんなと仲良くしたりというケースもあります。周囲の人は嘘を言っているのではないかと疑心暗鬼になり、ますます問題がこじれていく場合があるので要注意です。

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